サイディング外壁塗装の費用・手順を解説!DIYは可能?
今回はサイディングの外壁塗装を検討している方へ向けて、リフォームのタイミングや費用、手順をまとめました。
サイディングの基本的な特徴や費用感について、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
節約のためにご自身でのDIYは可能であるのかも紹介しています。
サイディングの外壁塗装工事で後悔しないために、リフォームすべき時期や費用相場などを参考にしていただき、最適な業者選びにお役立てください。
サイディングとは?

サイディングとは、工場で成形されたパネルのような外壁材を建物に貼り付けて仕上げる外壁の総称です。
耐久性・デザイン性・コストのバランスが良い手軽な外壁材で、戸建て住宅の外壁材において、サイディング全体で約8割のシェアを占めます。
主な種類は、窯業系・金属系・木質系・樹脂系などで、中でも窯業系サイディングはセメントと繊維質を混ぜて作られているため耐火性に優れ、国内で特に人気です。
サイディング外壁のメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 工場生産による品質の安定性
- 軽量で施工しやすい
- 豊富なデザインバリエーション
- 素材により異なる特徴があり、気候や予算に合わせやすい
一方で、繋ぎ目が目立つ点や塗膜の劣化により10年程でメンテナンスが必要な点が課題です。
サイディング外壁で塗装が必要なサイン

サイディングは外壁材そのものは最大で40年ほど持ちますが、表面の塗膜(コーティング)は10〜15年で劣化します。
塗膜が劣化すると防水性もなくなり、さまざまに外壁トラブルが起こるため、塗装で外壁材を守らなければなりません。
サイディング外壁で塗装が必要となるサインは以下になります。
その1|チョーキング現象が発生している
外壁を指でこすったときに白い粉がつく状態をチョーキングと呼び、塗膜が紫外線や雨風で劣化している危険信号です。
塗膜が劣化すると防水性も低下し、放置すると雨水が染み込んで外壁材の寿命が縮まるだけでなく、ひび割れなどより深刻なトラブルへと発展するおそれもあります。初期症状のうちに対処することが重要です。
その2|外壁コーキングがひび割れている
サイディングの繋ぎ目になるコーキングや外壁自体にひび割れが生じると、そこから雨水が建物内に侵入して柱に貯まっていきます。
その結果、柱材の腐食を招き、黒カビの発生による居住者への健康被害も懸念されるため、建物と住人を守るために防水機能も損なわれていることが多いため、早い段階でコーキング補修と外壁塗装を合わせて行うことが重要です。
その3|サイディングに反りが出ている
紫外線や雨水の影響でサイディングが膨張・収縮を繰り返すと、基材自体に反りや浮きが発生することがあります。
反りが大きくなって隙間が広がりすぎると、サイディング自体を新しいものに張り替えなければなりません。
ただし、下地に影響がない初期の軽い反りであれば、ビス(ネジ)を打ち込んで壁を平らに固定する補修を行った上で、外壁塗装を行うことで対処が可能です。
サイディングの反りは、経年劣化による防水切れが根本的な原因です。
反りが発生してしまうと塗装だけで元に戻すことはできないため、反りが出る前の段階(チョーキングなど)で定期的に外壁塗装を施しておくことが最大の予防と言えます。
その4|外壁に苔・藻・カビが発生している
外壁に苔・藻・カビが発生するのは、湿気が多い北側の外壁に多く、防水性が落ちているサインです。
苔・藻・カビをそのままにしておくと、水分を保持してどんどん繁殖し、水分を保持し続けることで外壁の劣化を早める原因になります。
脆くなった外壁にひび割れや隙間ができると、最終的には建物内部への雨漏りを引き起こし、住まいの寿命を縮める原因にもなりかねません。
塗装を行う際は、高圧洗浄などでこれらの根をすべてきれいに落とした上で、新しく外壁塗装を施して防水性を復活させることが重要です。
サイディングの耐用年数はどれくらい?

サイディングの耐用年数は一般的には30〜40年と言われますが、建物の立地やサイディングの種類によっても異なります。
ここでは、種類別に、耐用年数についてまとめてみました。
各商品のメンテナンス(塗装や点検)のポイントも参考にしてください。
| 窯業系サイディング | 耐用年数約40年 | 継ぎ目のコーキング材の劣化やひび割れを起こしやすいため、7年〜8年を目安に外壁塗装などのメンテナンスが必要。 |
|---|---|---|
| 金属系サイディング | 耐用年数約40年 | 主流のガルバリウム鋼板はひび割れに強いものの、板の繋ぎ目にあるコーキング材は10年前後で劣化する傾向があり。 雨水侵入による赤サビを防ぐため、10〜15年周期でのコーキング補修や、定期的なサビ・凹みの点検・再塗装が必要。 |
| 木質系サイディング | 耐用年数約15〜30年 | 雨水に弱いため、5年〜10年ごとに再塗装などの手入れが必要。 |
| 樹脂系サイディング | 耐用年数約25年〜30年 | 劣化が少ない外壁材なのでメンテナンスの手間・費用は最小限に抑えられる。 10年を目安に点検を受けると安心。 |
サイディングの外壁塗装にかかる費用相場

サイディングの外壁塗装は、使う塗料の種類やグレード、塗装面積、業者の料金体制などによって費用が変わりますが、基本的には30坪の住宅でおおよそ70万円〜140万円程度が相場です。
主な費用の内訳としては、足場代(約15万〜30万円)、高圧洗浄・養生費(約5万〜10万円)、塗料・材料費(約20万〜50万円)、職人の人件費・施工費(約30万〜50万円)などがかかります。
さらに、サイディング特有の工事として目地のコーキング(シーリング)補修費が約10万〜20万円ほど別途加算されるのが一般的です。
使用する塗料の種類別に、㎡あたりの費用相場を見ていきましょう。
| アクリル塗料 | 約1,000円~1,800円 /㎡(耐用年数約3~8年)※耐久性が低いため現在はほぼ使われません |
|---|---|
| ウレタン塗料 | 約1,700円~2,500円 /㎡(耐用年数約5~10年) |
| シリコン塗料 | 約2,300円~3,500円 /㎡(耐用年数約7~15年)※一番人気 |
| フッ素塗料 | 約3,000円~5,000円 /㎡(耐用年数約12~20年)※高耐久 |
サイディングの外壁塗装にかかる費用をおさえる方法

相場が70万円〜140万円と高い買い物になるサイディングの外壁塗装ですが、少しでもリフォーム料金を節約できるよう、かかる費用を抑える方法をご紹介します。
見積り額の安さにばかり意識が向きがちですが、塗料を選ぶ際には㎡の単価だけでなく耐用年数も考慮の上で選ぶのがポイントです。
壁と屋根の塗装を同時に行う
サイディングの外壁塗装を安くするには、屋根の塗装も考えているのであれば外壁と屋根の塗装を同時に行うのがおすすめです。
外壁や屋根は高所のため、リフォームするには足場を組まなくてはならず必然的に足場代がかかりますが、外壁と屋根を一度に済ませると足場の組み立ても一回で済みます。
足場代はおおよそ15〜30万円ですので、壁と屋根の塗装を同時に行うことで足場代1回程度の節約が可能です。
耐用年数が長い「シリコン塗料」を選ぶのがおすすめ
塗料選びも、サイディングの外壁塗装の費用を抑えるためには重要です。
塗料の安さだけで選んでしまうと劣化しやすくまたすぐに塗装し直さなくてはならないので、必ず耐用年数もチェックするようにしましょう。
塗料の種類の中でもシリコン塗料は費用と耐久性のバランスに優れ、一般的にコストパフォーマンスの高い選択肢とされており、長期的に見て塗り替え回数を抑えることができます。
フッ素系塗料も耐用年数は12〜20年と長めですが、シリコン塗料よりも料金が高めです。
外壁塗装の種類などについては、以下の記事もチェック!
▶外壁塗装の塗料の種類を徹底比較!費用・耐久年数・選び方を解説
サイディングの外壁塗装の流れ

サイディングの外壁塗装の工程は、足場設置に始まり高圧洗浄→下地処理→シールに関する施工→下塗り→中塗り→上塗りが一般的な流れです。
各作業の質の高さが塗装の質につながるため、どれも手を抜くことはできません。
どのような過程で進めていくのか、手順や流れを詳しく見ていきましょう。
1.現地調査・見積もり
サイディングの外壁塗装を行うとなると、まずは現地にて対象となるサイディングを実際に見ることからスタートします。
現地調査では、外壁の劣化状況、塗装が必要な面積、必要な補修を細かく確認することが必要です。
それらの情報をまとめ、見積もりを作成し、依頼主が納得すると工事に入ります。
2.足場の設置・養生
サイディングの外壁塗装は高所のため、安全に作業するために足場を組むことは必須です。
さらに、作業中に飛び散った塗料がつかないように、窓やアルミサッシ、玄関ドア、周辺の植栽やガーデンインテリアなどに養生を行います。
飛散防止ネット設置のほか、ビニールやテープ、マスカーなどでカバーする作業です。
3.高圧洗浄
塗装をする前に、高圧洗浄により外壁の汚れ・苔・古い塗膜を洗い流さなければなりません。
高圧洗浄は塗料の密着を高めるために重要で、きちんと洗浄しなければ高グレードの塗料でも剥がれやすくなります。
しっかり高圧洗浄することで、外壁の防水性能や外観、持ちの良さのレベルを向上させることが可能です。
4.下地処理(補修)
外壁塗装前の下処理として、ひび割れ補修、コーキングの打ち替え、反りの調整などを行います。
サイディング壁専用のコーキング剤を使用してひびを埋めていき、欠けている部分はパテで成形して、補修後は研磨して平らで滑らかな状態に仕上げて完成です。
丁寧な下地処理と補修作業が、塗装を長持ちさせるためには欠かせません。
5.既存コーキングの撤去・打ち直し・増し打ち
塗料を塗っていく前に、既存シールの撤去・シール打ち直し・シール増し打ちを忘れてはなりません。
劣化した既存コーキングは撤去し、プライマーを塗布して新しいコーキングを打ち直します。
この際に、養生してプライマーの飛び散りを防ぎます。
劣化が進んでいないシール部分は、コーキングを増し打ちする形です。
6.下塗り
下塗りとは、外壁材と塗料を密着させるために下地調整剤を塗る重要工程です。
下地調整剤は、サイディングの材質やトラブルのレベルにより使う種類が変わり、下地調整剤の選択と施工が塗装の仕上がりに大きく関係してきます。
サイディングボードの繋ぎ目の隙間にも、しっかりとコーキングをしなければなりません。
また、サイディングの凸凹には、ローラーでは下地調整剤の塗り漏れが出てくるため、刷毛を使用することもあります。
7.中塗り
下塗りと上塗りの間に行うのが中塗りです。
目的としては、仕上げの色を均一にするため、そして上塗りの密着度を高める役割になります。
中には中塗りを抜かして、2度しか塗らない業者もいますが、下塗り・中塗り・上塗りと3度塗りすることで、サイディングの塗装の仕上がりも持ちも変わってきます。
業者選びでは、中塗りもきちんとしてくれるかどうかも大切なチェックポイントです。
8.上塗り
外壁塗装の上塗りは「仕上げ塗り」とも呼ばれ、塗膜の耐久性を高める重要な作業であり、これにより外観も美しくなります。
色・艶・耐久性を決める重要な塗料選びになりますが、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用することが多いです。
垂れやムラ、塗り残しがないか隅々までチェックします。
9.最終確認・引き渡し
仕上がりを依頼主と業者が一緒に細かい部分までチェックし、問題がなければ完工となり依頼主に引き渡します。
最終確認項目は、以下のようなポイントです。
- 塗り残しがないか
- ムラがないか
- 色の確認
- コーキングの仕上がり
- 付帯部の塗装状態
依頼主は、気になる部分があれば必ずこの時点で伝えましょう。
サイディングはDIYで塗装できる?注意点は?

サイディングの塗装をご自身でDIYで行うことは、次のような点においてリスクがあります。
- 外壁は高所の作業のため、転落リスクが高い
- 下地処理が不十分であると、数年で剥がれる
- コーキング補修など専門知識が必要である
ホームセンターなどに行けば、塗料をはじめ塗装用の道具はいろいろと揃えることはできるものの、下地処理やコーキング補修など外壁塗装は専門性が高くなかなか素人では分からないことも多いです。
道具を揃えて実際に作業を始めようとしても、外壁のリフォームは高所での作業となるため、脚立などで行うにしても危険なので控えたほうが安全と言えます。
結局、やり直しで業者に依頼して割高になるケースが多いので、最初からプロに頼んだほうがスムーズです。
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サイディングの外壁塗装をするなら相見積もりを

サイディングの外壁塗装をする際は、少なくとも3社ほどで相見積もりすることで、最適な業者を見つけることができます。
同じ面積であっても、業者によって20〜50万円ほどの金額差が出ることも珍しくありません。
自社一貫型の工務店は下請けに工事依頼するマージンが発生しないので比較的安価で塗装できますし、材料の仕入れ方などによっても費用が変わります。
業者比較においては、特に以下の点をチェックしましょう。
- 塗料の種類・耐久年数
- 施工内容(コーキング補修や中塗りの有無)
- 保証期間
- 口コミ・施工実績
安さだけで選ぶと手抜き工事のリスクがあるため、内容と価格のバランスで判断することが大切です。
サイディングの外壁塗装の費用や手順をチェック!リフォームはDIYできる?|まとめ
今回はサイディングの外壁塗装に関して、「そもそもサイディングとは何か?」という疑問から始まり、リフォームのタイミングや費用感まで詳細をご紹介しました。
サイディング材自体の耐用年数は30〜40年ですが、10〜15年で塗膜が劣化するため、塗装の必要性が出てきます。
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