外壁塗装の塗料の種類を徹底比較!費用・耐久年数・選び方を解説
業者からシリコン・フッ素・無機塗料など複数の塗料を提案されたものの、何が違うのか、どれを選べばいいのか迷っていませんか?
塗料の種類は価格だけでなく耐久年数や機能性も大きく異なります。
本記事では、外壁塗装に使われる主な塗料の種類と選び方をわかりやすく解説、さらに外壁塗装を依頼する業者選びのポイントもまとめましたので参考にしてください。
外壁塗装の塗料の種類と特徴

外壁塗装を行う際には、各塗料によって耐久性・価格・仕上がりが異なるため、家の状態や予算に合わせて選ぶことが大切です。
塗料は大きく「樹脂系(アクリル・ウレタン・シリコンなど)」と「無機系」に分類され、それぞれ性質や価格帯が異なります。
現在の外壁塗装で実際によく使われるのはシリコン・ラジカル・フッ素・無機の4種類ですが、まずは全体像を把握しておくことで、業者からの提案内容も理解しやすくなります。
・ウレタン塗料
・シリコン塗料(主流)
・ラジカル塗料(近年人気)
・フッ素塗料(高耐久)
・無機塗料(最上位)
・セラミック塗料(断熱・遮熱系)
・ピュアアクリル塗料(高耐久アクリル)
次からは、各塗料の特徴や費用感について解説します。
アクリル塗料
アクリル塗料は価格は安いですが耐久性が低く、現在では家の外壁塗装に使われることは少ないです。
家屋の長期的な塗装にアクリル塗料を使う場合には、こまめに塗り替えしなければなりません。
物置や小規模部分の補修向けの塗料として需要があります。
・費用:1,000~1,500円/㎡
ウレタン塗料
ウレタン塗料は柔らかく密着性が高い性質で、木材・金属・プラスチックなどほとんどの素材に対応できる上に、弾力性により振動にも強くヒビ割れしにくいです。
昔は外壁塗装で主流の塗料でしたが、現在はシリコン塗料の普及により、外壁全体に使われることが減りました。
雨樋や破風板などの付帯部の塗装に使われることが多いです。
・費用:1,500〜2,000円/㎡
シリコン塗料
シリコン塗料は費用を抑えつつ耐久性があるので、コストパフォーマンスが良く、現在の外壁塗装で最も採用されています。
撥水力も強く雨水や埃・花粉などの汚れや付着を防いでくれますし、耐候性もあり、外観を長く綺麗に保てるのが魅力です。
築15〜25年の家屋にお住まいで無難に初めての塗装を検討している方におすすめですが、シリコンの種類によって仕上がりが異なるので、業者とよく相談の上決めましょう。
・費用:2,300〜3,500円/㎡
ラジカル塗料
ラジカル塗料とはラジカル制御型とも呼ばれ、紫外線で塗膜を劣化させる「ラジカル」の発生を抑える作用があるほか、チョーキング(白い粉)も防げます。
シリコンより耐久性が高く、価格はシリコンとフッ素の中間程度です。
近年、戸建てで急速に普及しており、シリコンより少し長持ちさせたい方やコスパと耐久性のバランスを重視したい際に向いています。
・費用:2,800〜3,500円/㎡
フッ素塗料
最も高耐久の塗料がフッ素塗料で、費用は高めとは言え長持ちするので高層ビルに使われることが多いです。
紫外線や酸性雨・大気汚染物質などの汚れに強く、色あせしにくい塗料ですので、2回目の塗装で耐久性を上げたい方や塗り替え回数を減らしたい場合に適しています。
温度変化にも強く、寒冷地や高温多湿地域の家屋の塗装にもおすすめの塗料です。
・費用:3,500〜4,500円/㎡
無機塗料
無機塗料は最高クラスの耐久性があり、紫外線に強く劣化しにくい点がメリットです。
一方で硬い素材のため、モルタルなどの繊細な外壁材への塗装には向いていません。
近年では、このメリットとデメリットを調和させたハイブリッド無機塗料が外壁塗装用に開発されました。
築20年以上の家屋で、以降のメンテナンス回数を減らしたい方やとにかく長持ちさせたい方には、ハイブリッド無機塗料がおすすめです。
費用:4,000〜5,500円/㎡
セラミック塗料
合成樹脂にセラミックが配合されているハイブリッド塗料を、セラミック塗料と呼びます。
さまざまな種類があり、セラミックの親水性を利用した低汚染性塗料をはじめ、セラミックビーズを加えて熱を遮断する断熱・遮熱塗料も人気です。
セラミックは成分名であり、性能は商品ごとに異なるので、業者に確認しましょう。
主成分として配合されている合成樹脂(アクリル・シリコン・フッ素など)によって耐用年数も違ってきますが、おおよそ約10〜20年になります。
・費用:3,000〜4,500円/㎡
ピュアアクリル塗料
ピュアアクリル塗料とは、不純物を完全に取り除いた純度100%のアクリル塗料のことで、一般的なアクリルとは別物です。
約15年以上と非常に高耐久で弾性が高くひび割れに強いので、モルタル壁の細かいヒビが気になる方はピュアアクリル塗料の弾力のある塗膜で保護できます。
フッ素塗料に匹敵する汚れにくさもメリットで、雨染みができにくいです。
ただし、商品の多くは海外生産であり、その家屋の立地や気候に合っているかなど慎重に調べる必要があります。
・費用:3,500〜5,000円/㎡
外壁塗装の塗料の選び方

ここまでご紹介したように、塗料の種類は非常に多く、さらにハイブリッド商品も増えつつあるのが現状です。
外壁塗装を塗り替えたいものの、「結局どれを使えば良いの?」と迷ったときの塗料の選び方について紹介します。
判断基準となるのは、以下の4項目です。
- 築年数や家の状態
- 予算
- 外壁材との相性や外観
- 機能性
築年数・家の状態で選ぶ
外壁塗装の塗料は、築年数や建物の劣化具合で選ぶことが重要です。
築年数が経っているもしくは外壁の劣化が激しいほど、耐久性が高く持ちの良い塗料を使う必要があります。
| 築年数 | 塗装回数 | おすすめ塗料 |
|---|---|---|
| 15〜25年 | 初めて |
|
| 築25年以上 | 2回目〜 |
|
予算で選ぶ
外壁塗装は使う塗料や施工面積、工法などによって費用が変わりますが、初期費用の安さだけで塗料を選ぶのは注意が必要です。
耐久年数が短い塗料は塗り替えの頻度が上がるため、長い目で見ると総コストが高くなるケースも少なくありません。
ライフプランも考慮しながら、トータルコストで比較することが重要です。以下に、各塗料をコストパフォーマンスが良いと思われる順に並べました
- シリコン塗装
- ラジカル塗装
- フッ素塗料
- ピュアアクリル
- 無機塗料
とにかくコスパ重視の方は、シリコン塗料かラジカル塗料がおすすめです。
少し費用は高くとも長期的なメンテナンス費を抑えたいのであれば、フッ素系か無機塗料、ピュアアクリルを検討してみましょう。
安い塗料で10年ごとに塗り替えるより、20年もつ塗料の方が結果的に安くなるケースも多いです。
外壁材との相性や外観で選ぶ
塗料を選ぶ際には、既存の外壁材との「相性」を確認することも重要なポイントです。
外壁材の種類によって、塗料の密着性や耐久性に差が出ることがあり、相性の悪い塗料を使うと剥がれや膨れの原因になることもあります。
また、外壁材の質感やデザインを活かしたいのか、それとも一新したいのかによっても、適した塗料は変わってきます。
ご自宅の外壁材の種類を確認した上で、下の表を参考にしてみてください。
| 外壁材 | おすすめ塗料 |
|---|---|
| サイディング |
|
| モルタル | どの塗料も可だが耐久性重視ならフッ素以上 |
| ひび割れが多い外壁 | ピュアアクリル:15年以上の耐久性でヒビ割れに強い |
機能性で選ぶ
耐久性・遮熱・断熱・防カビ・防水・ひび割れ対策など、どの目的で外壁塗装したいかによって、最適な機能性の塗料は変わります。
まずは「何を一番解決したいのか」を明確にしておくと、塗料選びがスムーズになります。
なお、近年は複数の機能を兼ね備えたハイブリッド塗料も増えているため、優先したい機能を整理した上で業者に相談すると、より自分に合った提案を受けやすくなります。
以下の表を参考に、目的別の塗料を確認してみてください。
| 目的 | 機能性 | おすすめ塗料 |
|---|---|---|
| とにかく長持ちさせたい | 耐久性重視 |
|
| 暑さを軽減したい | 遮熱・断熱 |
|
| ヒビ割れが気になる | 弾性・防水性 |
|
| 汚れにくさ・カビ防止・美観 |
|
|
| 外壁材の質感を活かしたい | デザイン性 |
|
外壁塗装で失敗しない業者選びのポイント

外壁塗装で失敗しないためには、塗料に詳しく施工技術と実績数の高い業者に依頼することが大切です。
外壁塗装の業者選びの判断基準のポイントをまとめました。
・見積書には「シリコン塗料一式」など曖昧な表記でなく、塗料名・メーカー名が明記されている
・極端に安い場合は、材料を薄めて使う、下塗りを省くなどのリスクもあるので慎重に
上記の3点をよく確認の上、慎重に業者を選ぶ必要があります。
同じ家屋でも業者によって提案される塗料・工事内容・価格が異なるので、複数社に相見積もりを取って比較検討することが失敗しないコツです。
外壁塗装の種類を徹底解説!塗料の特徴や費用感と選び方は?|まとめ
近年塗料の種類が増えたからこそ、各種類の特徴を理解し比較して選ぶことが重要です。
この記事では、外壁塗装の際の塗料の特徴や費用について解説しました。
塗料はアクリル・ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素・無機など種類が多く、耐久年数や費用はそれぞれ異なります。
現在の外壁塗装で主流なのはシリコン・ラジカル・フッ素・無機の4種類で、初めての塗装にはコスパの良いシリコンやラジカル、2回目以降や長持ちを重視するならフッ素・無機塗料がおすすめです。
塗料選びは築年数・予算・外壁材との相性・求める機能性の4つの軸で考えると判断しやすくなります。
初期費用だけでなく、塗り替え頻度を含めたトータルコストで比較することも重要なポイントです。
本記事で塗料の違いを理解したうえで、あなたの家に合った最適な外壁塗装を選んでください。
長く快適に住み続ける家のために、複数社で見積もりを取り、費用のみでなく提案内容を比較して最適な業者に依頼しましょう。

















