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屋根の雪止めの必要性と費用はどれくらい?後付けでDIYできる?

屋根からの落雪は、通りがかる人や車の事故、さらに雨樋の破損にもつながります。

雪深い地域にお住まいで屋根に雪止めを設置したほうが良いのかお悩みの方へ、今回は雪止めの必要性や各タイプの特徴、費用感などを紹介します。

また、雪止めを設置する費用を節約する方法として、後付けでDIYでも十分なのか、依頼業者の選び方などもぜひ参考にしてください。

屋根の雪止めの費用感は?

青空と家の屋根

屋根の雪止めの設置費用は、屋根材の種類や工事方法によっても異なり、設置費用の相場は約13〜50万円です。

雪止めの部品はいくつかの種類がありますが、金具・ネット・瓦の3タイプに大きく分けることができて、おおよその費用は以下になります。

雪止めの種類 費用
金具 扇型金具 13~16万円
羽根付き金具 13~16万円
アングル金具 15~20万円
ネット ネットタイプ 10~46万円(足場代含む)
瓦タイプ 15〜30万円

ここでは、雪止めの金具とネット、瓦各タイプの特徴や詳細と費用感について解説します。

金具タイプ

金具タイプは扇形と羽根付きとアングルの3種類に分類されます。錆びにくさや強度がしっかりしているものを選ぶことがポイントです。

コストパフォーマンスにも優れており、費用相場としては約13〜20万円となります。

扇型金具

見た目がスマートな形で、取り付けても目立たず外観が損なわれないのがメリットです。

主にスレート屋根の雪止めとして使われます。

雪を受け止める範囲が広いですが効果は低めで、積雪が少ない地域や見た目重視のご自宅向きです。

設置費用:約13~16万円

羽根付き金具

羽根付き金具は横に広がった形状で積雪をしっかり受け止めますが、どうしても目立つので見た目より機能性重視の金具と言えます。

扇型よりも落雪防止効果が高く、かなり積雪が多いエリアでも対応可能です。

設置費用:約13~16万円

アングル金具

アングル金具はL字型金具とも呼ばれ、L字の長い棒状になります。

屋根の横一列に隙間なく取り付ける工法により、金具タイプの中で最も落雪予防効果が高い雪止めです。

大量の雪でもしっかりと受け止めるので、積雪量が多い地域や急勾配のご自宅にも向いています。

設置費用:約15~20万円

ネットタイプ

ネットタイプの雪止めは、屋根に網目状フェンスを設置することで雪が落ちないように防ぐことができます。

金具タイプよりも効果は高いですが、屋根の端での設置工事になるため足場を組まなくてはなりません。

そのため足場代(10〜30万円)が別途かかり、費用は高めになります。

設置費用:約10~46万円

瓦タイプ

和瓦の屋根に使われる雪止めが瓦タイプで、比較的取付方法も簡単です。

瓦に穴を開けて取り付ける方法で、道路面など危険な部分のみの設置も可能ですので、予算によって設置面積を調整することもできます。

耐久性も高く、通常の瓦と同じような色合いなので外観が損なわれません。

設置費用:約15~30万円

※参照サイト:「雪止めを屋根に設置する費用ってどれくらい?後付けはできる?」屋根の雪止め工事・後付け・取替えなら

屋根の素材別に見る雪止め費用

雪が積もった瓦屋根

雪止めは、設置する屋根の素材によって工法や適した種類が異なるため、費用感も変わってきます。

以下に、一般的な屋根材別に、費用相場をまとめました。

スレート屋根 13~20万円 ・金具タイプで設置
・金具が経年劣化しやすいため、メンテナンス費用も考慮
浴室暖房乾燥機
(ガス式)
交換・新設費用
約10~20万円
・ガス温水式はパワーが強く、洗濯物も乾きが速い
・ガス配管工事が必要になる場合は追加費用が必要
金属屋根
(ガルバリウム鋼板)
15〜20万 アングルタイプ
アスファルトシングル
(後付け不可)
15〜30万 ・後付けは不可能
・新築時に雪止め瓦や専用金具を組み込む

ここでは、各屋根材別に、雪止め費用について詳しく解説します。

スレート屋根の雪止め費用

スレート屋根の雪止めには、金具タイプの扇形やアングルタイプを設置します。

面積が広い場合や急勾配の屋根には、扇形とアングルタイプ両方が必要になるケースもあります。

金具の出っ張っている部分をスレートに引っ掛けるのですが、金属ゆえに月日が経つと劣化して錆びてくる可能性があるのは否めません。

屋根も「もらい錆び」してしまうこともありますし、メンテナンス費用もかかることを事前に覚悟の上で雪止め設置を行う必要があります。

設置費用:約13~20万円

瓦屋根の雪止め費用

洋風の瓦屋根であれば、扇形やアングルの金具の雪止めも使用可能です。

和瓦の屋根の場合は、瓦タイプの雪止めを使うことになります。

瓦タイプの雪止めは取り付けも簡単ですし耐久性もありますが、積雪の多いエリアでは瓦タイプだけでは間に合いません。

対応効果を上げたい場合には、金具タイプの雪止めをさらに設置することでしっかりと雪を受け止めます。

設置費用:約15~30万円

金属屋根(ガルバリウム鋼板)の雪止め費用

ガルバリウム鋼板の屋根の雪止めには、羽根付きの金具かアングルタイプが適しています。

雪深いエリアの場合は、羽根付きでは効果が低いためアングルを使うほうが安心です。

ガルバリウム鋼板の場合、表面がつるつると滑らかな素材のため、他の屋根よりも積雪がなだれ落ちやすいです。

落雪リスクが高いので、適切な雪止めをしっかり設置する必要があります。

ご自宅の立地や屋根の形状、見た目の好みなどを業者と相談して、適切な雪止めを選びましょう。

設置費用:約15~20万円

アスファルトシングルの雪止め費用

基本的にアスファルトシングルの屋根には後付けで金具を差し込むことができない構造のため、雪止めの後付け工事はできません。

アスファルトシングルに関しては、新築時の屋根施工時に雪止めを組み込む同時設置をする必要があります。

設置費用:15~30万円

屋根の雪止めにかかる費用を抑えるには?

電卓とルーペと家の模型

雪止めは一年中活躍する設備ではないため、できるだけ導入コストは抑えたいものです。

費用を節約するための有効な手段は、大きく以下の4つが挙げられます。

  • 予算に合った金具選び
  • 必要な面だけ設置(全面ではなく道路側や駐車場側のみ)
  • 相見積もりで業者比較
  • 屋根や外壁工事と同時施工(足場代を節約できる)

まず検討すべきポイントは「設置する範囲」と「工事のタイミング」です。

屋根の全面ではなく、落雪トラブルが起きやすい「玄関上」や「カーポート上」などに範囲を絞って設置することで、材料費と工費を大幅に削減できます。

また、外壁塗装や屋根修理など足場が必要な他の工事と同じタイミングで依頼するのも効果的です。

15〜20万円ほどかかる足場代を1回分にまとめられるため、大幅なコストダウンに繋がります。

その上で、複数の業者から見積もりを取り、予算内で最適な金具やプランを提案してくれる優良業者を見極めましょう。

なお、費用を抑えるためにDIYを検討される方もいらっしゃいますが、屋根上の作業は非常に危険です。転落事故や施工不良による雨漏りリスクを避けるためにも、プロに依頼することをおすすめします。

※DIYの細かい注意点については、記事の後半でもご紹介しています。

屋根の雪止めは設置すべき?判断基準4選

雪が積もった屋根

屋根の雪止めを設置したほうが良いのか悩む方も多いですが、ご自宅の屋根にどの程度雪止めが必要なのかを知っておくことが大切です。

そのための判断基準は、次の4つになります。

  • 屋根の下に人や車が通るスペースや玄関・カーポートがある
  • 隣家が近接している
  • 雨樋へのダメージを防ぎたい
  • 積雪が多い地域である

屋根の下に人や車が通るスペースや玄関・カーポートがある

ご自宅の立地において、屋根の下に道路や駐車場があって人や車がよく通るのであれば、雪止めを付けたほうが安心です。

屋根の積雪が落ちたために、通りがかりの人や車が事故に遭ってしまうと大変なことになります。

また屋根の下に玄関やカーポートがある場合も、落雪により破損するリスクが否めません。

ご自宅がどのような場所に建っているのか、屋根の下には何があるのか再確認して判断することが重要です。

隣家が近接している

隣りの家との距離が近い場合も、雪止めを設置したほうが安全です。

落雪により隣家の車を傷付けたり歩行者が怪我したりする可能性があり、隣家に被害を与えてしまいます。

今後も気持ち良くご近所付き合いしていけるように、トラブルや事故が起こる前に雪止めを付けたほうが安全です。

雨樋へのダメージを防ぎたい

落雪は重みがあるため、屋根の雨樋に大きなダメージを与えてしまい、老朽化を早め破損しやすくなります。

できるだけ雨樋を長持ちさせて破損を防ぎたいのであれば、雪止めの設置がおすすめです。

積雪が多い地域

積雪が多い地域にお住まいの場合は、雪止めの設置は必須とも言えます。

毎年1年に数回は大雪が積もるようであれば、雪止めを付けておくほうが安心です。

ただし、雪下ろしが必要なほどの豪雪地域になると、屋根の雪止めは雪下ろしをする際に邪魔になってしまうので、業者に相談して判断すると良いでしょう。

屋根の雪止めは自分でDIYできる?

雪止めが設置されている家の屋根

費用を節約するために「DIYで雪止めを設置したい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

結論としては、ホームセンターやネット通販で部材を入手することは可能ですが、屋根上のDIYは推奨できません。

最大の理由は、高所作業による転落リスクです。

プロでも緊張する傾斜のある屋根の上、特に足場がない状態での作業は命に関わる危険を伴います。

どうしても行う場合は、安全帯の装着やヘルメットの着用など、安全対策を徹底する必要がありますが、一般の方にはハードルが高いのが現実です。

また、施工不良のリスクも無視できません。

雪止めはただ取り付ければ良いわけではなく、屋根材の隙間に正しく差し込み、適切なトルクで固定する必要があります。

取り付け方を間違えると、屋根材を割ってしまったり、隙間から雨水が侵入して雨漏りの原因になったりします。

「数万円を節約しようとして、数十万円の屋根修理が必要になった」という事態になりかねません。

なお、スレートや瓦、ガルバリウム鋼板の屋根は構造上後付けが可能ですが、アスファルトシングルの屋根は後付け金具の設置ができないため、そもそもDIYは不可能です。

安全性と建物の耐久性を守るためにも、無理にDIYを行わず、専門業者に依頼することをおすすめします。

雪止めを依頼するおすすめの業者は?

胸に手を当てた作業服を着ている男女3人

雪止め設置を依頼する際は、その地域の積雪量や気候に詳しい業者を選ぶことが必須です。

業者選びでチェックすべきポイントは、「施工実績」と「地域密着であるかどうか」です。

雪の降り方は地域によって異なるため、そのエリアで長く営業しており、施工実績が豊富な業者であれば、最適な雪止めの種類や配置を熟知しています。

ホームページの実績だけでなく、実際の施工事例を見せてもらうとより安心です。

また、見積もりの透明性と提案力も重要な判断材料です。

見積書に「一式」とまとめるのではなく、部材の単価やオプション内容が明記されているか確認しましょう。

さらに、「予算内で最大限の効果を出すための配置」など、こちらの質問や要望に対して誠実な提案をしてくれる業者は信頼できます。

最後に、保証内容も確認しましょう。屋根工事の保証期間は5〜10年が一般的です。工事後のアフターサービスが充実している業者であれば、万が一不具合が起きた際も安心して任せられます。

雪止めなどの作業を依頼するなら、リフォームパークでお探しください!

雪止めを設置する作業などを依頼する場合、その地域の特性や評判などを確認したうえで依頼をすることが重要です。

「同じような業者ばかりで探すのが大変」「見積もり含めて一括で相談したいけれど、やり取りが面倒」という方は、ぜひリフォームパークをご利用ください!

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この記事でもご紹介したように、雪止めを設置するにはプロに頼るのが一番安心です。まずはお近くの業者を探してみませんか?

屋根の雪止めの必要性と費用はどれくらい?後付けでDIYできる?|まとめ

今回は、屋根の雪止め設置の判断基準や種類の特徴、屋根の素材別に雪止めにかかる費用を紹介しました。

雪止めがご自宅に必要であるのか確認の上、ご自宅に合うタイプを選ぶことが大切です。

  • 屋根の下に人や車が通るスペースや玄関・カーポートがある
  • 隣家が近接している
  • 雨樋へのダメージを防ぎたい
  • 積雪が多い地域である

雪止め設置の費用感は種類や面積などによって異なりますが、相場は約13〜50万円となっています。

費用を抑えるためにご自身でDIYしようと考える方もおられますが、高所で危険を伴いますし、設置場所を間違えたり屋根材が破損したりする可能性も否めません。

安全確実に設置するためには、専門の信頼できる業者に依頼しましょう。

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