寝室リフォームで快眠！おしゃれなリフォームにかかる費用とは？

リラックスして落ち着ける寝室は、質の良い睡眠をとって1日の疲れを癒すことができますが、窓外の騒音や光、室内の寒暖差、雑然とした空間は、知らず知らずのうちにあなたの睡眠の質を大きく低下させています。

理想の寝室を作るために「思い切って寝室のリフォームを検討したい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか？

そこで、本記事では、質の高い睡眠と快適なおしゃれ空間を両立させる寝室リフォームについて、どんなことができるのか、どのくらいの費用がかかるのか、そして失敗しないための重要ポイントまで徹底解説します。

あわせて、寝室リフォームを成功させるために信頼できるリフォーム業者の選び方もご紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

寝室リフォームで得られるメリット

鏡とライトが2つずつある寝室

寝室リフォームは、断熱や防音対策により睡眠の質の向上だけでなく、快適なおしゃれ空間を実現することで日々の満足度を高める効果があります。

ここでは、リフォームをする前に知っておきたい「寝室リフォームのメリットとデメリット」についてご紹介します。

寝室リフォームで得られる大きなメリット

寝室リフォームの最も大きなメリットは、断熱・防音リフォームにより、暑さ寒さや騒音による中途覚醒を防ぎ、質の高い快眠できる環境が手に入ることです。

特に冬場は、急激な温度変化からくるヒートショックのリスク軽減につながるため、ご家族の健康を守るという点でリフォームを考える方も大変多いです。

また、寝室リフォームで壁紙や照明を変更することで、普段過ごすリビングなどとの環境との差別化をすることができます。

さらに、収納リフォームで布団や季節の衣類をすっきり片付ければ、部屋が広くなることはもちろん、室内の動線が確保されてつまずきなどの事故防止にも繋がります。

寝室リフォームで行われること

ベッドで寝ている女性

寝室リフォームは、主に以下の5つの目的別に分けられます。寝室に合わせて、最適なリフォームを選びましょう。

リフォームの種類	目的	効果
断熱リフォーム	快眠・健康	適切な温度・湿度を保ち、夏涼しく冬暖かい環境を実現
防音リフォーム	快眠・静穏	外部や室内の騒音を遮断し、中途覚醒を防ぐ
照明リフォーム	快眠・雰囲気	眠りを妨げない光量・色味で、落ち着ける雰囲気を演出
壁紙リフォーム	おしゃれ・快適	柔らかい色や好みのデザインで、リラックス空間に一新
収納リフォーム	利便性・整理	寝具や衣類をすっきり収納し、部屋を広く使えるようにする

ここからは、快眠に直結するリフォームを中心に、具体的にどんな工事が行われるか解説します。

温度や湿度を調整する「断熱リフォーム」

最初に挙げられる寝室リフォームは、寝室内を快適な温度や湿度に保てる断熱リフォームです。

快眠に最適な室温は、一般的に16℃〜26℃程度、湿度は50%〜60%と言われています。

寝室に断熱リフォームをすることで、寝室内を快適な温度・湿度に調整できるため、快眠しやすい環境を作れるようになります。

寝室に施される主な断熱リフォームの方法は以下のとおりです。

窓の断熱強化：内窓の設置（二重窓化）、または断熱性の高い窓ガラスへの交換。
壁・天井・床の断熱材を入れ直す、または上から断熱材を吹き付け・貼り付け。

壁・床・天井に断熱材を追加したり、窓から侵入してくる冷気・暖気をシャットアウトしたりする方法が一般的といえます。

断熱材の追加などが難しい場合は、室内ではなく家の外側から断熱処理を行う方法もあるため、ご自宅の状況に合わせたリフォーム内容を選択できるでしょう。

外部音を適度にシャットアウトできる「防音リフォーム」

交通量が多い道路に面して寝室がある、生活リズムが異なる家族がいる場合などは、防音リフォームを行います。

また、外からの騒音だけでなく、家族との生活リズムが異なり、就寝時間にずれがある場合などにも防音リフォームは必須です。

主に以下のような方法で防音リフォームを行います。

窓の防音強化
壁・床・天井への遮音・吸音材の施工
防音仕様の扉へ交換

寝るときにどんな音が気になるのかをしっかりと把握したうえで、必要なリフォームを行いましょう。

明暗を調整できる「照明リフォーム」

明るすぎる照明は、意識を覚醒させる効果があるとされるため、寝室には不向きです。

寝室リフォームをする場合、すでにある照明を変更するだけでなく、間接照明の導入もおすすめです。

照明が直接あたる位置にベッドがあると、睡眠を妨げて脳や目を覚醒させてしまいます。

寝室をリフォームする場合でも、間接照明を足元に入れ、操作をベッドにいながらも操作できるように工夫するといった方法があります。

また、照明とは少し違いますが、窓の位置や大きさを変更して、朝日のまぶしさを減らせるようにするといった方法もあります。

落ち着いた空間を演出する「壁紙リフォーム」

壁紙や床の色が落ち着かないと感じる場合やおしゃれな空間にしたいと考えている方は、壁紙リフォームで寝室に合うようなおしゃれな壁紙に変更してみましょう。

眠る場所である寝室は、はっきりとした色味よりアースカラーやパステルカラーなどの、柔らかで温かみがある色味のほうが落ち着けるといわれています。

なお、壁紙のリフォーム方法は、基本的に壁紙の張り替えのみです。

壁紙の変更はDIYで行うこともできますが、一面の壁紙を張り変えるにはやはり熟練した技術が必要になります。

使い勝手の良い寝室にできる「収納リフォーム」

使い勝手の良い寝室にするには、収納スペースを設けるリフォームもおすすめです。

季節ごとに代わる寝具を適切に収納できるスペースを設ければ、寝室をすっきりさせることも可能です。

以下は、寝室における収納リフォームの代表的な方法となります。

壁面収納の設置
ウォークインクローゼットの新設

収納を寝室に増やす場合、間取りによってはスペースが狭くなってしまうことや、間取り変更も合わせたリフォームを行うと費用が高額になるというところに注意しましょう。

寝室リフォームにかかる費用相場

水色とピンクの背景に家の模型と電卓

寝室のリフォームにかかる費用は、一般的に15万〜200万円程度が目安となります。費用に幅があるのは、リフォームの規模や方法によって金額が大きく変わるためです。

リフォームの種類	費用目安（部分的な改修）	備考
断熱リフォーム	約15万円〜200万円	窓の内窓設置なら比較的安価（10万円～50万円）
防音リフォーム	約5万円〜80万円	窓へのアプローチが手軽で安価（5万円～20万円）
壁紙リフォーム	約4万円〜10万円	6畳程度の張り替え費用
照明リフォーム	約1万円〜10万円	器具交換のみなら安価。配線工事を伴うと高額に。
収納リフォーム	約15万円〜100万円	間取り変更を伴うウォークインクローゼット新設は高額になりがち

ここからは、寝室リフォームにかかる費用について解説します。

断熱リフォームの費用目安は約15万～200万円

断熱リフォームにかかる費用目安は、15万〜200万円程度です。

断熱に関わるリフォームは種類が多く、選択した方法によって費用が大きく異なるために、費用の幅も広くなります。

以下、断熱リフォームの一例と費用目安を見てみましょう。

壁・天井に断熱材を施工する：40万～200万円
窓に内窓・カバー工法を行う：10万～50万円
床下の断熱化：50万～200万円
外壁や屋根の断熱塗装：120万円～

壁・天井、床の断熱リフォームは、壁や床をはがさない方法（非破壊）と、壁や床を実際に壊して張り直す方法の2種類があります。

破壊を伴う方法は、壁や床を新設するため費用が高くなりがちです。

一方で窓へのアプローチだけであれば比較的安価に済ませられるため、リフォームの予算と併せて検討してみると良いでしょう。

防音リフォームの費用目安は約5万～80万円

防音リフォームにかかる費用の目安は、5万〜80万円程度です。

断熱リフォームと同じく、防音リフォームの方法によって費用が大きく異なるため、かかる費用の落差も大きくなります。

壁・床・天井に遮音・吸音材を埋め込む：20万～80万円
窓に内窓を設ける：5万～13万円
窓・扉を防音仕様のものに変更する：5万～20万円

断熱リフォームと同様に、壁や床そのものにアプローチする方法は、費用がかさみやすいです。

一方、内窓や窓ガラス・ドアを防音仕様にする方法は比較的費用が抑えやすい選択です。

壁紙リフォームの費用目安は4万～10万円

壁紙リフォームにかかる費用目安は、4万円程度から実現可能です。

壁紙の張り替えは、壁紙そのものの費用に加え、施工費として1平方メートル当たり1,000円〜1,500円が掛かります。

一般的な6畳の部屋の場合、壁の面積は約30平方メートル程度になるため、施工費は「30（㎡）×1,000（円）＝30,000（円）」、これに壁紙の購入費用を併せておおよそ4万円程度が費用目安になります。

寝室の壁紙だけを張り替えたいと考えるのであれば、費用の心配はそこまで必要ないかもしれません。

照明リフォームの費用目安は約1万～10万円

照明リフォームの費用目安は、1万〜10万円程度です。

壁紙の費用と同じく、大がかりな施工でなければ、費用もそこまで高くならないと考えられるでしょう。

以下、内容別にかかる費用の目安になります。

照明器具の変更（シーリングからペンダントライト）：3万～
照明器具の変更（シーリングからダウンライト）：5万～10万円
照明をつける場所を新設する：1万円

上記照明器具の変更には、照明の費用を含んでいません。

そのため、ペンダントライトなどを付けるためのダクトレールの取り付けにかかる費用に併せて、別途照明の購入費用がかかります。

収納リフォームの費用目安は約15万～100万円

寝室の収納リフォームにかかる費用目安は、15万〜100万円程度とされています。

収納リフォームにおける費用の幅が大きいのは、間取りの変更を伴うか否かによって変わるためです。

以下、それぞれの大まかな費用を見てみましょう。

壁面収納：15万～40万円
ウォークインクローゼットの新設：18万～80万円
間取りの変更を伴う場合：50万～100万円

壁面収納を作る程度であれば、面積によっては10万円以下に抑えることも可能です。

間取り変更を伴う場合は、リフォーム業者に希望と費用をしっかり擦り合わせるようにしましょう。

理想の寝室にするためのリフォームのポイント

ポイントと書かれた木のブロックに植物

実際に寝室をリフォームする際には、どこに意識を向けるべきなのでしょうか。

満足度の高いリフォームを実現するためにも、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。

床・壁紙・天井の色味を統一する

寝室をリラックスして快眠できる空間にするためにも、大切なポイントとなるのが床・壁紙・天井などの色味です。

色味に統一感がないと、落ち着かない空間になりやすいと言われています。

床は緑色、壁紙は水色、天井は赤色のような寝室を、落ち着ける空間とは言いませんよね。

上記は極端な例ですが、色によって人が受ける印象は大きく異なります。

寝室は休息の場所です。刺激の強い色や、まとまりのない色遣いは避けましょう。

ご自身の好きな色で寝室を作るのも良いアイディアですが、リラックス効果などを求めるのであれば、心理的に落ち着きを与えるアースカラー（ベージュ、ライトグレー、薄い緑など）やパステルカラーがおすすめです。

主張が激しすぎる色を選ばないよう注意しながら、快眠できる空間を実現していきましょう。

防音・断熱対策で快眠できる環境に整える

寝室のリフォームを行うのなら、防音・断熱対策は必ず考えてほしいポイントです。

心地良い寝室、快眠のために音や温度・湿度は非常に大切です。

防音・断熱対策としては以下のような方法が挙げられます。

窓をダブル、トリプルガラスに変える
内窓を設置する
カバー工法（既存の窓枠の上から新しい窓枠をかぶせる）を行う
窓を潰す、小さくする

これらの方法は、どれも防音・断熱両方の効果が見込めます。

エアコンで温度調整をしても寝苦しい、外部の音が気になるという場合は、まず断熱・防音対策を最優先に検討しましょう。

照明の数を抑えて位置を調整する

寝室のリフォーム時には、照明の数や位置、種類を意識することも大切です。

明るすぎる照明は、意識を覚醒させ入眠しづらくする可能性があります。

リフォームの方法としては、以下のような方法が考えられます。

照明の設置場所を部屋の中央からサイドに移す
光の色を変更できる照明器具に変える
枕元や足元に常夜灯を追加する

柔らかな暖色系の光を放つ間接照明は、部屋の雰囲気をおしゃれにしてくれる効果もあります。

照明に気を配れば、入眠のしやすさと併せて、寝室の雰囲気づくりにも貢献してくれるでしょう。

おしゃれで快適な寝室を実現するデザイン

白いベッドルーム

おしゃれな空間を実現するために、具体的なデザインのアイデアを参考にしましょう。

理想とする空間イメージや目的を明確にすることで、ホテルライクや和モダンなど、より洗練されたリラックス空間を実現できます。

また、在宅ワーク用のコンパクトな書斎スペースを寝室の一角に併設するなど、ライフスタイルに合わせた多機能なデザインを取り入れることも可能です。

ここでは、おしゃれで快適な寝室を作るためのアイディアを、部屋タイプ別にご紹介します。

ホテルライクでおしゃれな寝室にするポイント

シンプルで高級感のある空間を目指すなら、間接照明を多用し、光源が直接目に入らない工夫をしましょう。

ホテルライクな落ち着きのある上品な雰囲気にするなら、複数の間接照明を使って、空間の立体感を強調する手法がおすすめです。

また、壁面にパネルをつけたり、柄のある壁紙を部分的に利用するなどの装飾を追加すると、ホテルらしい非日常感のある空間を演出できます。

和モダンな寝室でリラックス空間に

最近では、和室にベッドを置くという寝室のスタイルも人気です。

畳の優しい香りが落ち着くという方は、寝室を思い切って和モダンな雰囲気に変えてみてはいかがでしょうか。

和室であれば、収納も引き戸のシンプルな設計で合わせることが多いので、扉の導線も少なく、場所を広く使えるというメリットもあります。

また、和室の窓を障子にすると、部屋の雰囲気を統一出来るだけでなく、断熱の効果も期待できます。

しかし、和室に仕込まれる畳は湿気を吸い込みやすい性質があるため、珪藻土などの調湿機能のある壁材を取り入れたり、こまめな換気を行うなどの工夫も必要になります。

多目的空間としての寝室

在宅ワークが増えた現代では、寝室の一角にコンパクトな書斎スペースを設けるリフォームも人気です。

この場合、集中力を高めるデスク上の照明と、リラックスを妨げない柔らかな照明を分けて設ける工夫が必要です。

例えば、廊下と寝室を一体化させ、壁の一部を残したレイアウトに変更するといったリフォームでは、廊下だった部分を簡易的な事務スペースにするといった工夫ができます。

上記のようなリフォームであれば、ドアなどの仕切りを使わないので開放的な印象を持たせつつ、作業スペースと睡眠のスペースとで分けることができます。

寝室リフォームをする際の注意点

カレンダー

リフォームを行う際には、それぞれ注意するべきポイントがあります。寝室の場合は睡眠に大きくかかわる部分ですので、他の部屋などとは違った注意点があります。

ここでは、寝室リフォームをする際の注意点を2つご紹介します。

快適な睡眠になるような計画を最優先に

ここまででも解説したように、寝室をリフォームする最大のメリットは「質の高い睡眠につながる」ということです。

趣味を活かしたデザインなどを取り入れるのも魅力的ですが、壁紙のデザインや照明の位置・明るさなどは見た目だけでなく機能的な部分を重点にチョイスしましょう。

工事スケジュールを把握しておく

寝室を大規模にリフォームする場合など、工事が長期になる場合は、その間の就寝スペースなどを別に確保しておきましょう。

リフォームが始まるまでの準備や、リフォーム期間中の騒音対策、ご近所への報告など、生活に配慮すべきポイントがないかを事前にチェックすることが大切です。

寝室リフォームを依頼するならどんな業者を選ぶべき？

作業服を着た男女

ここまで寝室リフォームの基本からメリット、費用まで解説してきました。

寝室に限らず、リフォームは望む方法によって費用が多く異なります。

だからこそ、一度のリフォームで満足できる結果を残したいと考える方が多いはずです。

満足できるリフォームを実現するには、腕の良い業者の存在が欠かせません。

ここでは、寝室リフォームを依頼する際の業者の選び方、おすすめの方法について解説します。

リフォーム業者の選び方6選

信頼できる寝室リフォームの業者を選ぶには、依頼の前に確認しておくべきポイントがあります。

特に、以下6つのポイントは必ず確認するようにしましょう。

ポイント	内容
施工実績の有無	・自分が望むリフォームに近い施工実績があるか・公式サイトなどで施工実績の写真を確認
アフターフォロー瑕疵保険の確認	・施工時に壁や床に傷をつけた場合直して貰えるのか・後から壁紙が浮いてきたときに無償でやり直しをしてもらえるのか
業者との相性	・営業や現場担当との相性は良いか・誠実な態度や言動か
デザインのテイスト	・デザインが自分の好みがあっているか・事前にデザインのテイストが合うかを確認しておく
HPや口コミ数	・HPだけでなく第三者の意見も参考にする・口コミ数と内容を比較して、業者の内情を予想する
費用の透明性	・どの方法ならどのくらい費用が掛かるのか・事例を挙げて〇〇万円かかったなど、費用感は透明か・費用が不明瞭な場合、予想以上に高くなるケースや、信頼性の低い業者にあたるリスクあり