部屋の湿気がひどい・カビが生える原因と対策方法とは?
日本は1年を通して湿気が多く、「部屋の湿気がひどい」と悩む方も少なくありません。
また、部屋の湿気がひどいと、いつの間にかカビが繁殖しているのも気になりますよね。
この記事では、部屋の湿気がひどい原因や、部屋の湿気がひどいのを放置するとどんな影響があるのかをご紹介していきます。
また、湿気とカビの関係や、部屋の湿気を防ぐ方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき、快適な日々を過ごすための参考にしてみてください。
部屋の湿気がひどい原因とは?
日本は海から湿った空気が運ばれることや、湿気がこもりやすい山が多いため、世界的にも湿度が高い国だと言われています。
ただし、部屋の湿気がひどいのは日本の地理的な性質だけが原因ではなく、もっと身近な別の原因であることも多いです。
部屋の湿気がひどい原因は大きく分けて「換気が足りていない」ことと「建物の構造の問題」の2つが挙げられるので、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
部屋の湿気がひどい原因は換気が足りていないから
部屋の湿気がひどい原因の1つは、換気が足りていないことです。
窓を開けたり、換気扇や除湿器を使わなかったりすると部屋の中の空気が循環せず、湿気がたまりやすくなります。
特に浴槽やトイレ、クローゼットの中など窓がない場所は湿気がこもりやすく、定期的に窓や扉を開けて換気をしないと、部屋の湿気がひどい原因になるので注意が必要です。
部屋の湿気がひどい原因は建物の構造の問題もある
建物の構造も、部屋の湿気がひどい原因の1つに挙げられます。
最近の物件では空気循環が良く、湿気が溜まりにくい構造が一般的ですが、中古物件は外壁の断熱効果や窓ガラス・サッシの性能が低く、湿気がたまりやすい構造の物件も少なくありません。
特に、戸建ての場合は、雨が続く季節になると床下に湿気がたまりやすく、放っておくと湿気でサッシや窓枠が痛んだり、カーテンにカビが発生してしまいます。
部屋の湿気がひどいのを放置すると悪影響が出る?
換気不足や建物の構造が原因で部屋の湿気がどんどんひどくなり、対策をせずにいると、建物や人体に様々な悪影響があると言われています。
健康的な生活を送るためにも、部屋の湿気を放置すると起こる悪影響をしっかり把握し、未然に防ぐようにしましょう。
部屋の湿気がひどいと建物が劣化する
部屋の湿気を放置していると、湿気によって建物の建材が劣化する恐れがあります。
木造住宅とコンクリート住宅のどちらも湿気の影響を受けるので、注意が必要です。
木造住宅で湿気がひどいのを放置すると、柱や梁など建物を支える重要な建材が腐食し、コンクリート住宅の場合は鉄筋が錆ついたりコンクリートが劣化することで、建物の安全性に悪影響を及ぼします。
部屋の湿気がひどいとシックハウス症候群が起きやすくなる
建物が原因で起こる健康被害は、シックハウス症候群と総称されます。。
シックハウス症候群の症状は人によって個人差がありますが、主な症例は頭痛やめまい、吐き気や目の痛みなどが挙げられます。
一般的に壁紙を変えた時や新築の建物で起こりやすい症状ですが、湿気で建物が劣化することで建材や塗料に含まれる化学物質が空気中に撒かれ、空気を汚染することによって、シックハウス症候群が起こる可能性もあります。
部屋の湿気がひどいとアレルギーが出やすくなる
鼻炎・皮膚炎・喘息などアレルギー症状もシックハウス症候群の1つです。
ただし湿気とアレルギー発症に直接の関係はなく、湿気によってカビやダニが繁殖し、それらのフンや死骸を吸い込むことでアレルギーが発症します。
部屋の湿気がひどくなるのを抑えるためにも、アレルギー症状を防ぐためにも換気を行い、新鮮な空気を取り込むようにしましょう。
部屋の湿気がひどいとカビが繁殖する理由
部屋の湿気がひどいと、カビが繁殖しやすくなります。
前述の通り、カビが繁殖すると鼻炎や皮膚炎などのアレルギー症状を起こしやすくなり、健康を害するリスクも高くなります。
ここからは、湿気とカビの関係やカビの繁殖を防ぐための対策についてご紹介していくので、健康的な生活を送るためにも最後までチェックしてみてください。
カビはどんな環境で繁殖する?カビと湿気の関係
カビは湿度が60%以上で空気がこもりやすい環境だと繁殖しやすいと言われており、部屋の中だと「浴槽・キッチン・押し入れ・結露しやすい窓周りや壁」などが当てはまります。
特に浴槽は湿度が80%以上になることが多いため、注意しなくてはいけません。
また、ホコリや汚れはカビの栄養源となるため、掃除しにくい「壁際に置かれた家具の裏・ベッド下」などもカビが繁殖しやすい場所です。
以下に、部屋の中で特にカビがはえやすい場所をまとめました。
- 浴室
- キッチン
- 押し入れ
- 結露しやすい窓周りや壁
- 壁際に置かれた家具の裏
- ベッド下
カビの繁殖を防ぐには換気と掃除が大切
カビの繁殖を防ぐためには、換気やこまめな掃除が重要です。
押し入れを定期的に開けたり家具を壁から少し離すなどして空気の通り道を作ることも効果的です。
もし改善しない場合は、水漏れや配管の問題で湿気がこもっている可能性があるため、リフォーム会社に相談するのが良いでしょう。
部屋の湿気がひどい時の対策3つ
ここまで湿気やカビの発生しやすい環境についてお伝えしてきました。
部屋の湿気がひどい状況だとカビが繁殖しやすくなり、鼻炎や喘息、肌荒れなど健康被害に及ぶこともあります。
では湿気を防ぐにはどうしたら良いのか、その対策方法を3つご紹介します。
対策①部屋を換気する
部屋の湿気の対策には、換気が最も効果的です。
住宅に24時間換気機能が備わっていれば、ONにして空気を常に循環させましょう。
24時間換気機能がなくても、浴室の換気機能やキッチンの換気扇を回すことでも効果があります。
また窓を2か所以上開けておくと空気の流れが出来るためより効果的です。
対策②除湿剤を置く
押入やクローゼットなど、湿気のたまりやすい場所には湿気取りや除湿剤を置くのが効果的です。
市販の水がたまったら交換するタイプは手軽ですが、繰り返し使える炭タイプの除湿剤などは長持ちします。
また除湿器も大変効果的ですが、電気代がかかるほか場所を取ったり運転音が大きいといったデメリットもあるので、予算や状況に応じて選ぶのがおすすめです。
対策③湿気対策のリフォームをする
手軽にできる対策ではありませんが、湿気対策のリフォームをするのは、部屋の湿気を防ぐのに大きな効果があります。
湿気対策のリフォームで特におすすめなのは、「調湿効果のある壁材の導入」「壁の断熱性を高めるリフォーム」「二重窓の設置」で、費用面でも工期的にも少し大掛かりになりますが、湿気で悩んでいる方には、有効な対策のひとつです。
リフォーム業者に相談すれば、最適な対策を提案してもらえます。
複数社から見積もりを取って、費用や内容を比較し、最適なプランを選ぶようにしましょう。
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調湿効果のある壁材の導入
部屋の湿気がひどい方は、「珪藻土」や「エコカラット」など、調湿効果のある壁材を導入するリフォームがおすすめです。
珪藻土はバスマットや水切りなどでも使われている吸湿に優れた素材で、実際に珪藻土の住宅用クロスは多数商品化されています。
エコカラットは調湿性に優れているほか、消臭機能もあり意匠性にも大変優れている素材です。
壁の断熱性を高めるリフォーム
部屋の内と外の気温差が激しいと結露が発生しますが、結露は湿気の原因にもなります。
壁や床などに断熱材を追加するリフォームは、結露を防止するだけでなく、カビの予防や部屋の湿気対策につながるのでおすすめです。
戸建てでは床下に調湿木炭などを敷き詰めるリフォームなどもあります。
二重窓の設置
既存の窓の内側にインナーサッシを取り付け二重窓とすることで結露防止になるほか、断熱効果や防音効果も生まれます。
二重窓の設置は、その断熱効果から省エネ対策としても注目されており、国の補助金や助成金事業も行われています。
湿気防止だけでなく様々な効果も得られるので、積極的に考えたいリフォームの一つです。
まとめ|部屋の湿気がひどい・カビが生える原因と対策
部屋の湿気がひどい原因や、部屋の湿気がひどいのを放置すると起こる悪影響やカビが繁殖する原因、湿気を防ぐ対策について解説してきました。
湿気対策として最も基本的なのは、こまめな室内の換気です。
部屋の湿気がひどいのを放置すると、建物だけでなく人体にも悪影響なので、こまめな換気や掃除を心がけてください。
どうしても、換気や除湿剤などだけでは対策しきれないという場合には、住宅メーカーやリフォーム会社に問い合わせて、壁や窓のリフォームによって、快適な空間づくりができるかどうか、一度相談してみてください