キッチンリフォームに利用できる補助金・助成金制度は?
キッチンのリフォームは、同じ水廻りのトイレや洗面所よりも、非常に高額になるケースもあり、「補助金を活用して負担を減らしたい」と考え、キッチンのリフォームに利用できる補助金の申請方法や具体的な金額を知りたい方も多いのではないでしょうか。
実際キッチンのリフォームに活用できる補助金にはいくつか種類があり、自治体ごとに設けられている制度も異なります。
そこでこの記事では、キッチンリフォームに利用できる補助金の種類や申請する際の注意点、補助金以外に費用を安く抑える方法などについて詳しく解説します。
キッチンリフォームに利用できる補助金とは?
まずはキッチンのリフォームに利用できる補助金の種類から解説していきます。うまく活用できると、費用を大きく減らすことも可能なため、ぜひ参考にしてみてください。
- 子育てグリーン住宅支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 住宅リフォーム補助金制度(埼玉県富士見市)
子育てグリーン住宅支援事業
「子育てグリーン住宅支援事業」は、キッチンを含んだ省エネリフォームが対象となる制度で、育児がやりやすい環境を整えるのが大きな目的です。支給の最大額は60万円となり、金額は実施する工事の内容によって異なります。
子育てグリーン住宅支援事業の申請要件を満たすためには、節湯水栓の設置は必ず行わなければいけません。その他には掃除が簡単なレンジフードやビルトイン食洗機、自動調理対応コンロ、対面式キッチンの施工などが必要です。
対象となる工事を組み合わせて、5万円以上から申請が可能で、個人だけではなく、共同住宅の管理組合や法人などが申請できる点も特徴のひとつです。
補助金の申請受付期間は、予約に関しては2025年3月31日〜11月14日、本申請が2025年3月31日〜12月31日までです。しかし、予算額が上限になると終了になってしまいますので、できる限り早く申請するのがおすすめです。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅の長寿命化や省エネ性能の向上を目的とした制度で、補助金の対象となるのが3世代が同居する住宅に対するキッチンの増設や子育てに適したカウンター式キッチンへの増設などが対象となります。
補助金の上限は、80万円から210万円かつ、キッチンリフォームにかかった費用の3分の1までが支給額となります。申請するにあたって、ホームインスペクションや維持保全計画が必要で一定の性能基準を満たさなければいけません。
本補助金は2025年1月31日でいったん終了しており、2025年度に関してはまだ発表されておりませんが、キッチンと同時に住宅全体の性能を高めたい方に最適な補助制度です。
住宅リフォーム補助金制度(埼玉県富士見市)
埼玉県富士見市での制度になりますが、キッチンリフォームを検討している住民向けに「住宅リフォーム補助金制度」を実施しています。申請の条件は、市内の工務店を利用することとマイホームのリフォームに対しての制度です。
20万円以上(税抜)の工事費に対し最大10万円(工事費の5%以内)が補助されます。申請は2025年4月1日から予算が終了するまで受け付けており、キッチンリフォーム費用を抑えたい方にとって非常に有効な制度ですので、条件や申請方法を確認のうえ、早めの対応がおすすめです。
その他お住いの自治体ごとに補助金制度が設けられているケースもあるため、条件を満たしている制度があるか、市区町村に確認するようにしましょう。
キッチンリフォームに補助金を利用するときの注意点
ここまで、キッチンリフォームで利用できる補助金の種類を解説しました。
しかし、いずれの補助金を利用するにも申請が必ず必要になりますので、事前にしっかりと理解しておかなければいけません。
ここからは、補助金を利用するときの注意点について詳しく解説します。
補助金を利用しても一時自己負担が必要になるケースが多い
補助金が利用できると、費用負担が大きく軽減でき、国だけではなく自治体も独自に支給しているケースもあり、行政が掲げる政策に基づき支給されるものです。
しかし、補助金の申請時には審査があり、申請したからといって必ずしも対象となるわけではありません。
支給の対象となるものは、制度ごとに異なりますのでキッチンリフォームが補助金の対象という点は同じでも、必要な書類や支給の金額は異なるケースも多いと言えます。
また、費用の全額が支給されるわけではなく、かかった費用の一部が補助金の対象となるケースが多い点も特徴です。
加えて、補助金は後払いとなりますので、まずは自分たちで費用を支払わなければいけない点にも注意しておきましょう。
補助金申請の知識が高い業者に依頼する
補助金申請の注意点として、申請不備により補助金が下りないといったケースが挙げられます。このような不手際を無くすために補助金申請の知識が高い業者に依頼するのがおすすめです。
補助金申請に精通した業者に依頼することにより、最新の事情を踏まえた適切なアドバイスが期待できます。しかし、年度が変わると申請条件が変更になっていることもあり、前年度の申請条件で申請してしまうケースも考えられます。
上記のミスをなくすためにも補助金申請の知識が高い業者に依頼しましょう。
補助金申請の知識が高い業者を探す際には、補助金の公式サイトで相談可能な業者を検索できる場合があるほか、検討中のリフォーム業者に補助金を活用した施工実績を確認する方法もあります。
早めの申請を心がける
補助金の申請は、早めに行うのが重要です。申請には締め切り日が設定されていますが、基本的に一日でも締め切りを過ぎてしまうと申請は受け付けられません。
また、応募が多い補助金制度は締め切り日の終了前に予算が上限となってしまい、打ち切りされてしまうケースも考えられます。
補助金制度によっては、工事が完了した後に申請が必要な場合もあり、工期が予定を大幅に過ぎてしまい締め切りに間に合わなかったといった事態も想定されるでしょう。
そのため、補助金を確実に利用するためには余裕を持って申請するのが重要なポイントです。
【補助金以外】キッチンリフォームの費用を抑えるポイント
ここまでは、キッチンリフォームに利用できる補助金について解説しました。しかし、場合によっては申請が不可能で、自己資金でのリフォームになってしまうかもしれません。
つまり補助金以外でもキッチンリフォームの費用を抑える方法をしっかりと検討する必要があります。ここからは、費用を抑えるポイントについて解説します。
- 位置はそのままでリフォームする
- キッチンのグレードを見直す
- キッチンリフォームの実績が多い業者に依頼する
位置はそのままでリフォームする
費用を抑えるポイントとして最初に挙げるのが、キッチンの位置を動かさずにリフォームする点です。キッチンを動かす場合、水道管や排水管など、配管の変更が必要になります。
また、電気の配線移動や、キッチンを移動した後の床や壁の補修費用なども見ておかなければいけません。つまり移動するだけで大きな費用負担がかかってしまいます。キッチンの位置を変えずに実行するだけでも大きなコスト削減が可能です。
位置を変えなくても、設備や収納、デザインの変更により快適なキッチンへ変更することができます。また、最新の設備へ変更することにより快適性やデザイン性は大きく向上します。現状のレイアウトを活かしたリフォームの検討は費用を安く抑えるポイントのひとつです。
キッチンのグレードを見直す
次に挙げられる費用を抑えるポイントがキッチンのグレードを見直す点です。キッチンはグレードによって価格差が大きいのでこれらを見直すことで費用を抑えることができます。
高機能のモデルは非常に便利ともいえますが、全く利用しない機能が付いていても費用ばかり高くなり意味がありません。利用する頻度が高く、自分に合ったキッチンが必ずしも最新モデルということでもないでしょう。
例えば、自動調理機能などがあっても利用しなければ意味がありません。高性能な換気扇なども換気機能がそこまで必要でなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。
キッチンをよく利用する人が主導で商品を選択することで、使いやすさとコストのバランスが取れた、満足度の高いリフォームが可能になるでしょう。
キッチンリフォームの実績が多い業者に依頼する
キッチンのリフォーム費用を安く抑える方法として、設備面でのコストダウンだけではなく選定する業者もポイントのひとつとして挙げられます。依頼する業者は実績が豊富で、可能であればキッチンリフォームに特化した業者がおすすめです。
実績が高いということは依頼する人が多いと考えられます。このような業者は、キッチンメーカーなどから、大量に直販で仕入れているケースも多いので他社よりも安価で提供している可能性が高いです。
また、キッチンリフォームに特化している業者は、使いやすさやデザイン性といった提案にも期待が持てます。口コミや実績などを比較検討して業者を選択することにより費用を抑えた上に満足度の高いリフォームが可能です。
リフォームパークではキッチンリフォームが得意な業者をはじめとした、地域に根差したリフォーム業者を網羅していますので、ぜひ活用してみてください。
キッチンのリフォームに利用できる補助金と注意点のまとめ
今回は、キッチンリフォームに利用できる補助金について解説しました。
キッチンのリフォームに利用できる補助金には、子育てグリーン住宅支援事業や長期優良住宅化リフォーム推進事業のほか、各自治体が取り組んでいる制度などもあります。
申請時には、早めの申請や、申請の要件などをしっかり把握しなければ、補助金制度が受けられないケースも想定されます。しっかりと利用したい制度の内容を理解して効果的に補助金を有効に活用し、理想的なキッチンリフォームを実現しましょう。