床暖房リフォームの費用と相場は?補助金・種類別のコストを解説
冬の寒さが厳しい地域にお住まいのご家族にとって、底冷えする部屋は大きな悩みですよね。
特に小さなお子さまやご高齢の方がいらっしゃるご家庭では、足元からじんわりと温まる床暖房は、健康的で快適な暮らしを実現するための有効な手段です。
現在お使いの床暖房の効きが悪いと感じる方も、これから新たに導入を検討されている方も、まずはリフォームの全体像を把握することから始めませんか?
この記事では、床暖房リフォームの費用や補助金、種類ごとのメリット・デメリット、そして後悔しないための業者選びのポイントを詳しく解説します。
寒い冬を乗り切る!床暖房がもたらす快適性

床暖房は、部屋全体をムラなく温め、ハウスダストが舞いにくいなど、多くのメリットがあります。
エアコンのように風で温める暖房とは違い、床下から直接熱が伝わるため、足元からじんわりと温まります。
リフォームをすることで、今よりもっと快適で健康的な暮らしを手に入れることができるでしょう。
床暖房が選ばれる理由とその魅力
床暖房が多くの家庭に選ばれるのは、単に暖かいだけでなく、健康的で心地よい空間をつくるからです。
じんわりと下から温める輻射熱によって、まるで日向ぼっこのような快適さが得られます。
冷え込む朝でも、床暖房が入ったフローリングは、足元から体の芯まで温めてくれるため、寒い地域での生活の質を大きく向上させることができます。
また、温風を使わないため空気が乾燥しにくく、お子さまやご高齢の方にとっても優しい暖房器具といえるでしょう。
さらに、床暖房は日々のお手入れがほとんどいらないというのもポイントです。
エアコンやファンヒーターなどはフィルターのお手入れや、灯油をつめるなどの作業がどうしても必要になりますが、床暖房であればこのようなお手入れが不要になります。
また、暖房器具の置き場所が不要なので、部屋が広々と使えるのも魅力の一つです。
床暖房のリフォームは、今の住まいの不満を解消するだけでなく、将来的な快適性も考慮した選択といえるでしょう。
床暖房リフォームの種類とメリット・デメリット

床暖房のリフォームには、大きく分けて「既存の床暖房を入れ替える場合」と「新たに床暖房を導入する場合」があります。
それぞれの方法には、費用や工期が異なるため、自宅の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
床暖房リフォームの種類1.既存の床暖房を入れ替えるリフォーム
すでに床暖房を導入している場合、まずはどのような方法で入れ替えが可能かを確認します。
既存の配管や配線を活かせる場合は、床材を剥がさずに上から新しい床材を重ねて張り替えるリフォームも可能です。
ただし、熱源機や床下の配管そのものを交換する場合には、大掛かりな工事になり、張り替えが必要な場合もあります。
床暖房の効きが悪いと感じたら、まずは専門のリフォーム業者に相談して原因を特定してもらいましょう。
床暖房リフォームの種類2.新たに床暖房を導入するリフォーム
既存の床に床暖房を新規で導入するリフォームでは、床材の張り替え工事が必要になるのが一般的です。
床の下地から工事を行うため、フローリングの厚みが増し、床の高さが若干上がることがあります。
マンションの場合は、管理規約で床暖房の新規導入が制限されていることもあるため、事前に確認が必要です。
このような新規のリフォームでも、経験豊富な業者に依頼すれば、スムーズに床暖房を導入できます。
あなたの家に最適なのはどれ?床暖房の種類と費用・ランニングコスト

床暖房は、熱源の違いによって主に「電気式」と「温水式」に分けられます。
それぞれ導入費用やランニングコストが異なるため、ご自身のライフスタイルや予算に合わせて選びましょう。
床暖房の導入費用の目安は?
床暖房のリフォーム費用は、種類や工事内容によって大きく変動します。
電気式の場合は1畳あたり5万円から10万円、温水式の場合は1畳あたり7万円から15万円が目安とされています。
これに加えて床材の張り替え費用や工事費が別途発生するため、全体的な費用はさらに高くなり、床材の張り替え費用の目安は、1畳あたり3万円から10万円程度が相場とされています。
以下に、床暖房本体と床材張り替えにかかる費用の目安をまとめました。
| 項目 | 費用相場(1畳あたり) | 備考 |
|---|---|---|
| 電気式床暖房(本体・設置費) | 5万円~10万円 | 温水式に比べ初期費用が安い |
| 温水式床暖房(本体・設置費) | 7万円~15万円 | 熱源機(給湯器など)の費用は別途 |
| 床材の張り替え費用(別途発生) | 3万円~10万円 | 既存床の解体・処分費、新しい床材費を含む |
正確な費用を知るためには、必ず複数社から見積もりを取ることが大切です。
電気式床暖房の特徴とコスト
電気式床暖房は、床下に電熱線ヒーターなどを敷き詰めて、電気の力で温めます。
導入費用が比較的安く、工事も比較的短期間で済むのがメリットです。
部分的なリフォームにも適しており、トイレや洗面所など、限られたスペースへの設置にも向いています。
しかし、温水式に比べるとランニングコストが高くなる傾向があり、6畳の部屋で1日8時間使用した場合、1ヶ月あたり約3,000円から6,000円が目安とされています。
以下、電気式床暖房を1ヶ月使用した場合のランニングコストの目安です。
| 部屋の大きさ | 利用時間(1日あたり) | 1ヶ月あたりのランニングコスト目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 6畳の部屋 | 8時間 | 3,000円~6,000円 | 比較的小さな部屋では許容範囲 |
| リビング(12畳) | 8時間 | 6,000円~12,000円 | 広い空間では光熱費が高くなる傾向 |
リビングなどの広い空間に導入する場合は、光熱費が高くなる可能性があるため注意が必要です。
温水式床暖房の特徴とコスト
温水式床暖房は、ガスや灯油、ヒートポンプなどで温めた温水を床下のパイプに循環させて部屋を温めます。
初期費用は電気式よりも高くなりますが、一度温まると冷めにくく、ランニングコストを抑えられるのが大きなメリットです。
特に広い面積に導入する場合、温水式は熱源機が一度温まると安定した熱を供給し続けるため、光熱費を抑えることができます。
6畳の部屋で1日8時間使用した場合、1ヶ月あたりのランニングコストは約2,500円から5,000円程度が目安とされています。
以下、温水式床暖房を1ヶ月使用した場合のランニングコストの目安です。
| 部屋の大きさ | 利用時間(1日あたり) | 1ヶ月あたりのランニングコスト目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 6畳の部屋 | 8時間 | 2,500円~5,000円 | 電気式より安価になる場合が多い |
| リビング(12畳) | 8時間 | 5,000円~10,000円 | 広い空間でも効率的に温められる |
温水式は熱源となる給湯器などの設置スペースも必要になるため、リフォームの際にはその点も考慮する必要があります。
床暖房リフォームで使える補助金や減税制度は?

床暖房のリフォームには、国や地方自治体が提供する補助金や減税制度が適用される場合があります。
これらを活用することで、費用の負担を大幅に軽減できる可能性があるため、事前に確認しておくことが大切です。
2025年の補助金制度について
床暖房単体での補助金制度は少ないですが、断熱改修などの省エネリフォームと合わせて床暖房を設置する場合、国の補助金制度の対象となることがあります。
・給湯省エネ2025事業
高効率給湯器(エコキュート、エネファームなど)の導入を支援する制度です。
床暖房とセットで設置することで、補助金の対象となるケースが多く、最大15万円程度の補助金を受けられる場合があります。
・子育てグリーン住宅支援事業
子育て世帯や若者夫婦世帯を中心に、省エネ住宅へのリフォームを支援する制度です。
高断熱窓や断熱材の改修といった必須工事に加え、床暖房設置などの任意工事を行うことで、最大60万円の補助金が受けられる可能性があります。
・既存住宅の断熱リフォーム支援事業
窓や壁、床などの断熱工事を支援する制度です。床暖房のリフォームは床の断熱工事と同時に行うことが多いため、補助金の対象となる可能性があります。
戸建てで最大120万円、集合住宅で最大20万円の補助金が受けられるケースがあります。
例えば、「給湯省エネ2025事業」では、高効率給湯器の設置に補助金が出ます。
床暖房とセットで設置することで、最大15万円程度の補助金を受けられるケースもあるため、リフォーム業者に相談してみましょう。
補助金の申請は複雑な場合が多いため、まず業者に相談することが重要です。
引用元:キャンペーンについて【リフォーム】|住宅省エネ2025キャンペーン【公式】
橿原市|既存木造住宅省エネルギー改修工事等補助事業
補助金・減税制度の申請における注意点
補助金には、申請期間や条件、予算に限りがあるため注意が必要です。
リフォーム工事の着工前に申請が必要となるケースがほとんどなので、計画段階でリフォーム業者に補助金の利用について相談しておく必要があります。
また、これらの補助金は専門的な知識が必要となるため、ご自身で申請するよりも、補助金の申請に慣れているリフォーム業者に相談するのがおすすめです。
失敗しない床暖房リフォーム業者の選び方

床暖房のリフォームは、専門的な知識や技術が必要な工事です。
失敗しないためには、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要になります。
業者の選び方一つで、仕上がりやアフターサービスが大きく変わるため、慎重に検討しましょう。
業者の実績と専門性を確認する
床暖房のリフォームは、専門的な知識と豊富な経験が必要な工事です。
失敗しないためには、まず過去の施工事例をホームページやパンフレットで確認しましょう。
特に、自宅と同じような間取りや築年数の物件での実績が豊富かどうかが重要です。
また、床暖房に関する専門資格を持つ担当者が在籍しているかどうかも、その業者の専門性を測る判断材料になります。
複数の業者から見積もりを取る重要性
リフォームを成功させるために最も重要なことの一つは、複数の業者から見積もりを取ることです。
費用や工期、提案内容を比較することで、相場を把握できるだけでなく、各業者の強みや特徴、そして得意な工事内容を理解できます。
張り替えの費用や工事内容、使用する床材や床暖房の機種など、項目ごとに細かく比較検討することが重要です。
担当者の対応や提案力をチェックする
良いリフォーム業者は、お客様の疑問や不安に丁寧に答え、親身に寄り添ってくれます。
こちらの要望をしっかりと聞き、漠然としたイメージを具体的な解決策として提案してくれるかどうかは、担当者の対応力を見極める重要なポイントです。
床暖房の種類やランニングコストについて、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれる担当者だと、安心してリフォームを任せられます。
床暖房に限ったことではありませんが、リフォームは高額な費用が発生するので、リスクを避けるためにもしっかりと担当者とコミュニケーションを取り、業者の比較検討をしていきましょう。
床暖房リフォームの費用と相場は?|まとめ
理想の床暖房リフォームを実現するためには、一つだけの情報だけで判断せずに、多くの選択肢を検討することが大切です。
補助金や費用、張り替えの見積もりなど、気になることはすべて複数の業者に相談し、比較してみましょう。
ご自身のライフスタイルや家族構成に合った最適な床暖房を見つけることが、満足度の高いリフォームにつながります。
今回ご紹介したように、床暖房のリフォームは、費用や補助金、工事内容など、検討すべきことがたくさんあるため、どのようにリフォームを進めたらいいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
「複数の業者の比較が大事だとわかっていても、良い業者ををどうやって探したらいいかわからない」とお困りの方は、ぜひリフォームパークをご活用ください。
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