天井リフォームの費用相場は?方法や所要期間・タイミングについて解説
天井は日常生活のなかであまり意識することがない部分ですが、汚れやシミ、ひび割れなどの劣化が進むと見た目が悪くなるだけでなく、安全面・衛生面にも影響を及ぼす可能性があります。
特に雨漏りや害獣による木材の劣化など、天井の木材自体が劣化している場合は、リフォームを検討するタイミングです。
しかし、「天井のリフォームにかかる費用は?」「天井のリフォームに係る所要期間は?」など、疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、天井リフォームの費用相場や所要期間、リフォームを検討すべきタイミングについて詳しく解説していきます。
費用を抑えるポイントや信頼できる業者の選び方も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
【施工方法別】天井リフォームの費用相場と所要期間

天井リフォームの費用相場と所要期間は、施工方法によって異なります。
なかには、数十万円・数百万円かかる施工方法もあるため、ご自身の予算感に応じて実際に依頼する施工方法を決めていきましょう。
主要な施工方法ごとの目安は以下の通りです。(20㎡あたり)
| 施工方法 | 費用相場(20㎡あたり) | 所要期間の目安 | 主な目的 |
|---|---|---|---|
| クロスの張替え | 5万円~10万円 | 1~2日 | 見た目の改善、機能性付与(消臭・防カビ) |
| 塗装 | 5万円~15万円 | 2~3日 | 見た目の改善、デザイン性向上 |
| 板張り | 5万円~15万円 | 2~4日 | デザイン性向上、耐久性向上 |
| 部分的な補修 | 2万円~10万円 | 0.5~1日 | 軽微な劣化の修繕、大規模リフォームの予防 |
| 天井を高くする | 15万円~35万円 | 3日~1週間 | 開放感の演出 |
| 勾配天井にする | 35万円~50万円 | 1週間~2週間 | 開放感、デザイン性の向上 |
| 吹き抜けにする | 100万円~ | 2週間~1ヶ月 | 大幅な開放感、採光・通風の確保 |
クロスの張替え(20㎡):5万円~10万円
天井のクロス(壁紙)を張替える施工方法は、最も安価で一般的な種類の一つです。
工期が1〜2日と短いため、すぐにリフォームを終えたい方に人気があります。
クロスの種類は塩化ビニルや紙、織物、さらには珪藻土や漆喰などの自然素材系までさまざまです。
特に、通気性や防湿性、防カビ性が高い機能性クロスを選べば、室内の環境を大きく改善できます。
デザイン性だけでなく、それぞれの特徴・機能性を理解したうえで依頼しましょう。
塗装(20㎡):5万円~15万円
塗装は比較的簡易な施工方法で、豊富なカラーから自宅に合ったデザインを選べます。
クロスの継ぎ目がなく、すっきりとした印象に仕上がるのが特徴です。
また、塗装した天井の一部が剥げてきても、部分的に塗りなおせば見た目を維持できる点も魅力的です。
最近では、光触媒塗料など、防汚・消臭効果を持つ高機能な塗料も登場しており、費用は高くなりますが、長期的なメンテナンスの手間を減らすことが可能です。
板張り(20㎡):5万円~15万円
板張りとは、フローリングで使用されている化粧板などを天井に張り付ける施工方法で、使用する素材によって費用が変動ます。
費用を抑えたい場合は、合板の表面に木目や模様を印刷した「プリント合板」がおすすめです。
天然木(無垢材)の板張りにすると、調湿性や木の香りによるリラックス効果が期待できますが、材料費が高くなるため、費用は15万円以上になるケースが多いです。
部分的な補修:2万円~10万円
天井は普段あまり意識をしない部分であるため、軽微な傷や穴があってもそのまま放置する方も多いです。
しかし、天井の劣化は傷や穴から広がるため、リフォームをせずに放置すると天井ボードの取り替えなど、大規模なリフォームに発展する可能性があります。
低コストで天井の劣化や見た目の悪化を防ぐためにも、天井に傷や穴がある場合は早めに天井リフォームを行いましょう。
また、ひび割れや穴の奥に雨漏りやシロアリなどの根本原因が潜んでいる可能性があるため、補修と同時に天井裏の点検を依頼することをおすすめします。
天井を高くする:15万円~35万円、勾配天井にする:35万円~50万円
既存の天井裏の空間を利用して、天井面を上げて空間を広く開放感のある部屋にするリフォームも人気です。
また、屋根の形状に合わせて天井斜めにする「勾配天井」であれば、屋根裏のデッドスペースを活用して広々とした空間を演出することができます。
しかし、天井を上げるリフォームを行う場合、断熱材の追加や空調効率を上げるためのシーリングファンの導入なども合わせて検討されるため、工事だけでなくそのほかの備品の費用が追加されます。
吹き抜けにする:100万円~
天井を吹き抜けにするリフォームは家全体に開放感が広がり、家族とのコミュニケーションを取りやすくなる魅力があります。
室内の雰囲気を大幅に変えることができるため、築年数が古い家や建売の家を所有している人におすすめですが、構造上撤去できない梁や柱があるかどうかの事前調査が重要です。
また、吹き抜けの場合でも、シーリングファンの設置や、断熱材の追加、天井付近に窓の設置などの追加費用も多く発生します。
部屋の種類別!天井リフォームの費用とポイント

天井リフォームは、部屋ごとに求められる機能性やデザイン性が大きく異なります。
ここでは、部屋の用途に合わせた最適なリフォーム方法と、その際のポイントを解説します。
リビング:開放感・デザイン重視(板張りや間接照明の設置例)
リビングは家族が長時間過ごす場所であるため、最大限の開放感とデザイン性を追求することがリフォームの主な目的となります。
費用相場は、採用する素材や工法にもよりますが、シンプルな化粧板の採用で10万円から50万円以上が目安です。
視覚的な広がりを演出するには、可能な範囲で天井高の変更や勾配天井の採用を検討しましょう。
また、天井の隅に照明器具を隠し、光を天井面や壁面に反射させる間接照明を導入すれば、部屋全体に柔らかく上質な雰囲気を創出できます。
この手法では、天井の一部を掘り込む「折り上げ天井」を採用することが多く、その費用は別途5万円から15万円程度かかる場合があります。
素材については、化粧板や天然木(無垢材)の板張りを採用することで、木目の温かみと高級感をプラスできるでしょう。
和室:木目調の天井材・塗り替えで和モダンに
伝統的な和室のリフォームをすると、古びた印象を払拭し、モダンで手入れしやすい「和モダン」な雰囲気に変えることができます。
費用相場は、既存の天井材の状態にもよりますが、5万円から20万円程度を目安とします。
伝統的な和室に見られる格子状の竿縁(さおぶち)天井はホコリがたまりやすく古びた印象になりがちです。
これを、継ぎ目が少なくフラットな「目透かし(めすかし)天井」や木目調の突板化粧板に張り替えることで、一気にモダンな雰囲気になります。
竿縁や廻り縁の汚れが軽微であれば、塗り替え塗装のみで、新品同様の明るさを取り戻すことも可能です。
この手法は費用を抑えられますが、劣化が激しい場合は張り替えが必要になります。
また、和紙調の機能性クロスに張り替えることで、和の雰囲気は残しつつ、防カビ性などの機能を持たせることも可能です。
キッチン:防湿・防臭対応クロス
キッチンの天井をリフォームする際は、料理による油汚れ、水蒸気、臭い対策として、清掃性と機能性を最優先するようにしましょう。
費用相場は、機能性クロスの張替えであれば5万円から10万円程度です。
油煙や水蒸気が付着しても簡単に拭き取れる、防汚・撥水性に優れたキッチン専用のビニルクロスが最適でしょう。
料理や生ごみの臭いがこもりやすい場合は、消臭機能を付加したクロスが効果的です。
また、火気を使用する場所であるため、建築基準法に基づいた不燃または準不燃の認定を受けた素材を使用することが義務付けられています。
浴室:防カビ・耐水性のある素材(ユニット天井)
浴室の天井は、常に湿気が高くカビが発生しやすい環境のため、耐水性・防カビ性を高めることを意識しましょう。
費用相場は、一般的な浴室用クロスの張替えであれば3万円から10万円程度ですが、ユニットバスの天井交換はシステム全体に関わるため別途検討が必要です。
現在の主流であるユニットバスの天井はFRPや樹脂製のパネルが一般的で、汚れやカビがひどい場合はこの天井パネルのみを交換することで対応可能です。
タイル張りの在来工法の浴室では、耐水性のあるバスパネルや防水処理を施した浴室専用のビニルクロスを使用しましょう。通常のクロスは使用できません。
さらに、天井リフォームと同時に、換気能力の高い浴室換気乾燥機に交換することで、根本的なカビの発生を抑えることができます。
寝室:防音・遮音素材の利用
寝室のリフォーム目的は、上階の生活音や外部からの騒音を軽減し、静かで快適な睡眠環境を確保することです。
費用相場は、遮音工事の規模にもよりますが、10万円から30万円程度を見ておきましょう。
遮音工事として、天井の裏に遮音シートやグラスウールなどの高性能な吸音材・断熱材を組み込むことで、音の振動を吸収し、遮音性を高めます。特に、上階の足音が気になる場合に有効です。
また、既存の天井の上に、薄型の防音・吸音パネルを重ね張りする手法もあります。
これは大掛かりな工事を避けたい場合に適しています。
素材としては、吸音効果のある織物クロスや、厚手の自然素材クロスを選定することで、空間全体の音の反響を抑え、落ち着いた雰囲気を演出できるのがポイントです。
天井リフォームのタイミングは?

天井は普段あまり目に止めない部分ですが、劣化が進んでしまうと大規模なリフォームが必要となり、高額な出費が発生する可能性があります。
ここでは、天井リフォームを検討すべき3つのタイミングについて解説します。
天井にシミやカビが発生しているとき
天井にシミやカビなどの症状が発生している場合は、天井の通気性に問題があるケースがほとんどです。
このシミやカビは、天井裏での結露や断熱不足、軽微な雨漏りの初期症状である可能性があり、決して軽視してはいけません。
放置すると天井の劣化が進み、クロスがたるんだり、木材に穴が空いたりしてしまう可能性があります。
また、カビに関しては見た目だけでなく健康面にも悪影響を及ぼすため、早めの対応が求められます。
雨漏りによって天井が腐食しているとき
天井が雨漏りによって腐食しているときは、早急にリフォームが必要です。
天井裏の雨漏りによって木材の腐食が進むと、クロスなどの素材がたるむだけなく、天井が倒壊してしまう恐れがあります。
雨漏りの場合、天井材の張り替えだけでなく、屋根材の補修、防水シートの交換、そして腐食した構造材の補強・交換といった根本的な工事が必須となります。
また、湿気の多い環境にはシロアリやネズミなどの害獣が発生しやすいため、天井部分だけでなく、家全体の木材に悪影響を及ぼす可能性があります。
天井の木材が腐食すると「天井を高くする」「勾配天井にする」など、比較的大がかりなリフォームが必要になるため、日頃から天井の様子をよく観察し、シミなどがないか確認するようにしてください。
デザインや耐熱性を向上させたいとき
天井のリフォームは劣化が進んでいるときだけでなく、デザインや耐熱性を向上させる目的で検討する方も多いです。
例えば、家の雰囲気を変えたい場合は、天井を高くする、吹き抜けにするなどのリフォームを行うことで、開放感のある雰囲気を作ることができます。
また、天井に断熱材を追加したり、遮熱効果のある素材を使用したりすることで、耐熱性を向上させることも可能です。
耐熱性を向上させることは、冷暖房の効率向上だけでなく、光熱費の節約にもつながるためおすすめです。
特に築年数の古い戸建て住宅では、断熱材がほとんど入っていない、あるいは劣化しているケースが多く、天井リフォームと同時に断熱材を入れることで、冬の寒さが改善されることがあります。
天井リフォームを行う上での注意点

天井リフォームを検討する際は、見た目や費用だけでなく、建物の構造や法規に関わる重要な注意点を理解しておく必要があります。
特に戸建てにお住まいの方にとって、家の寿命に関わる重要な部分です。
構造計算が必要な場合がある
「天井を高くする」「吹き抜けにする」といった、天井裏や屋根裏の空間を利用するリフォームは、家の構造躯体に関わる工事となる可能性が高いです。
吹き抜けを作る際に、建物を支えている重要な梁を撤去・移動させる場合は、建物の強度を保つための補強工事が必須となります。
構造体を変更する場合は、建築基準法に基づき、リフォーム後の建物全体の耐震性が確保されているかを専門家(一級建築士など)に確認してもらう必要があります。
この構造補強には、鉄骨や集成材の追加、基礎の補強が必要になる場合があり、これがリフォーム費用を大きく押し上げる要因となるため、事前の確認が非常に重要です。
天井裏の電気配線や設備に注意する
天井リフォーム、特に天井をくり抜く工事や照明位置を変更する際は、天井裏に隠れている既存の設備に最大限の配慮が必要です。
照明、換気扇、火災報知器、空調の配線・配管の位置を確認せずに工事を進めると、予期せぬ設備の停止や、漏電・水漏れの原因となってしまいます。
例えば、既存の埋め込み型ダウンライトの位置を変更したり、新たに設置したりする場合、天井裏の梁の位置によっては設置できないことがあります。
また、勾配天井や吹き抜けにする場合は、天井に設置されていた熱交換器や換気設備の移設が必要となり、その費用と工期が発生することを念頭に置いてください。
断熱・結露対策の徹底
既存の天井を撤去して天井高を上げる場合、それまで天井裏空間が担っていた断熱性能が失われることがあります。
天井と屋根が近くなることで、夏は熱気が、冬は冷気が直接室内に伝わりやすくなり、冷暖房効率が大幅に低下し、熱損失の増加を招くのです。
さらに、断熱材が不十分だと、屋根裏の冷たい空気と室内の暖かい空気が接触し、天井裏や壁内に結露が発生し、構造木材の腐食やカビの原因となるリスクもあります。
天井高を変更するリフォームでは、費用対効果の高い重要な追加工事として、高性能な断熱材(グラスウール、ロックウール、発泡ウレタンなど)を隙間なく施工することが、長期的な快適性と建物の保護に繋がります。
業者選定時の見積もりチェックポイント
複数のリフォーム業者で相見積もりを取ることは重要ですが、単に価格の安さだけで判断するのは危険です。以下のポイントを見積もり書で必ず確認しましょう。
まず、「諸経費」の内訳が重要です。諸経費が異常に高い、または「一式」としか記載されていない場合は注意が必要です。
これは業者の管理費や現場経費を指しますが、内訳を明確にしてもらい、不透明な費用が含まれていないか確認しましょう。
次に、追加工事の可能性について尋ねておくことも大切です。
「天井裏の木材補修は別途見積もり」など、劣化状況によっては追加費用が発生する可能性がある項目について、事前に最大の見積もり額を確認しておくと安心です。
最後に、保証内容です。施工不良があった場合の保証期間や、保証対象の範囲が明確に記載されているかを確認することで、工事後のリスクを回避できます。
天井リフォームの費用相場や方法・所要期間を解説|まとめ
今回は、天井リフォームの費用相場や工期、リフォームを検討すべきタイミングについて詳しく解説してきました。
天井リフォームの費用相場は、施工方法ごとに異なります。一般的に低コストで実施できるクロスの張替え・塗装を選ぶ人がほとんどですが、コストばかり気にしてしまうと本質的な問題解決に至らない可能性があります。
天井の劣化を感じた場合や、天井のデザイン性・機能性を向上させたい場合は、まずは天井裏の状況を点検してもらうことから天井リフォームを検討しましょう。
最適な天井リフォームを実現するためには、複数の業者に診断を依頼し、費用だけでなく提案内容や保証内容を比較することが不可欠です。
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